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あ
アラメダコリドーチャージ = Alameda Corridor Charge
2002年4月15日から官民共同方式により米国で初めて建設、運営されているロスアンゼルス港/ロングビーチ港とロス市内の鉄道ヤードを結ぶ約20マイルの貨物専用鉄道路線をアラメダコリドーと呼ぶ。アラメダ・コリドー運輸局が開通までに掛かった費用を回収するため、荷主にアラメダコリドーチャージとして課金している。毎年10月時点のロス地域の消費者物価指数(CPI)の変動幅(-3%~+3%)に応じ、翌年の1月1日付で料金調整を行っている。[↑]
インコタームズ = Incoterms
正式には、"International Rules for the Interpretations of Trade Terms"。”(国際商業会議所(ICC)が制定した)貿易取引条件の解釈に関する国際規則”のこと。インコタームズは、国際貿易取引における売り主/買い主間の様々なトラブル(費用の負担、事故発生時の責任など)を回避するための、標準的な取引条件と、その条件の意味・解釈を定めている。最新版は「Incoterms2000(年版)」であるが、 今なお実務上では1990年版、及びそれ以前からの伝統的取引条件である、FOB、C&F、CIFが圧倒的に使われている。なお、正式に2000年版に準拠する場合は関係書類に「Incoterms2000 FOB Nagoya」などと記載されていなければならない。(詳しくは「インコタームズ解説」へ)[↑]
インターモーダル・トランスポート = Intermodal Transport
複合一貫輸送。船による海上輸送に、トラック・鉄道を組み合わせ、荷受地から荷渡地まで一貫で輸送する。空・陸、或いは海・空の輸送を組み合わせた方法もある。[↑]
インボイス(送り状) = Invoice
Commercial Invoice(商業送り状)とOfficial Invoice(公用送り状)とがあるが、単にインボイスという場合には一般的にCommercial Invoiceを指す。品名、数量、商品価格、契約条件などが記載されており、船積みされた貨物の明細を現わすとともに、代金の決済、輸出入申告などにも使用される。パッキングリストと同様、貿易取引上重要な書類である。(関連:「パッキンングリスト」)[↑]
インランド・デポ = Inland Depot
コンテナの内陸輸送ルートの接続・集配地点に位置するターミナル。内陸の港、もしくは貨物集配所。[↑]
ウェイビル = Waybill
B/Lのように有価証券の性格を有しない運送状。B/Lの紛失、盗難などの事故を解消する方策として考案されたもの。[↑]
上屋 = Shed
主に港頭、一時的に貨物を蔵置するための施設。在来船の輸出入貨物を搬入し、通関、保管を行う。[↑]
裏書 = Endorsement
輸出の場合、輸出者がB/Lの裏面にサインすることを言い、この裏書によってB/Lの譲渡が可能となる(B/Lの流通性)。B/L ORIGINALが複数部発行された場合には、その内の1枚に裏書されれば残りのB/Lは無効になる。(関連:「B/L(船荷証券)」[↑]
運賃同盟 = Freight Conference
特定航路に定期船を配船する船会社が過当競争を避け、安定した運賃・サービスの向上等を目的として、運賃やサービスを協定する国際的なカルテル。同盟によっては海運同盟(Shipping Conference)と称しているものもあり、運賃協定(Freight Agreement)と称するものもある。また、運賃(海運)同盟に加盟している船会社の船舶を同盟船と呼び、それに対して加盟していない船舶を盟外船と呼ぶ。加盟している船会社は同盟で設定された運賃率(一般的に「Tariff」と呼ばれている)を適用しているが、近年は同盟(協定)に拘束されることなく、船会社と荷主との交渉によって運賃が決められているのが実情で、その支配力・規制力は弱まる傾向に有る。また、2008年10月17日には、独禁法に抵触しているとの理由から、ヨーロッパ海運同盟が解体されることとなった。[↑]
衛生証明書 = Health Certificate
輸出国動物検疫機関が発行する検査証明書。家畜の伝染性疾病の病原体が伝染・拡散する恐れがないことを証明するためのもので、日本では、輸入者はこの証明書を添付して動物検疫所に検査申請をする。[↑]
乙仲(乙種海運仲立業)
海運仲立業という言葉は、昭和14年に公布された海運組合法で使用されており、甲種海運仲立業と乙種海運仲立業に分類されていた。タリフに基づいて行われる定期船輸送(個品貨物)の仲立ちをするのが乙種仲立業で、これを略して乙仲と呼ぶようになった。海運組合法は、戦時統制法の一つであり昭和22年に廃止されたが、海運仲立業は昭和24年に制定された海上運送法に受け継がれた。乙仲は現在でも習慣的に使用されており、一般的には海貨業者のことを指すことが多い。(関連:「海貨業者」)[↑]
オープントップコンテナ = Open Top Container
特殊コンテナのひとつで、天井部が取り外し式の梁とキャンバスで構成されているコンテナ。[↑]
オフ ・ ドック = Off Dock
湾頭地域から離れた位置に配置される “内陸港” のこと。貨物の集配機能を有し、通関なども同時に行われるのが通例。[↑]
か
海貨業者(海運貨物取扱業者)
港湾運送事業法に基づき、国土交通大臣の許可を必要とする、荷主からの委託を受けて港湾で海運貨物の受け渡しを行う業者のこと。一般的には、乙仲と呼ばれることもあるが、本質的には全く別の業態である。現在は、通関業者の意味で使用されることが多い。(関連:「乙仲」)[↑]
カートン梱包 = Carton
ダンボール箱による梱包方法の一つで、比較的軽量物を梱包するのに用いられている。書類上ではC/Tと省略することもある。[↑]
カット日
CYやCFSへの貨物搬入締切日。[↑]
喫水 = Draft
水面から船底下面までの距離。喫水は海水の濃度によっても変化する。[↑]
キャッチオール規制
大量破壊兵器の開発等に用いられる恐れがある貨物・技術に対し、経済産業省の輸出許可申請を受ける必要があり、該当貨物の輸出を禁ずる規制のこと。[↑]
協定 = Agreement
同盟と同じく運賃、サービス等について複数の船社がカルテルを行う場(組織)。同盟に比べてカルテル支配力は弱いとされるが、明確に区別する規定はない。(関連:「運賃同盟」)[↑]
ギャング = Gang
本船に荷物を積み卸しする作業員の作業班のこと。1ギャングは7~24名程度で構成されており、役割分担されている。[↑]
共同海損 = G/A(General Average)
本船及びその積荷が火災、座礁などの事故に遭遇した場合、その共同の危険を回避・軽減する目的で、船長が故意且つ合理的に、本船及び積荷の一部を犠牲にした結果生じた損害、並びに発生した費用を、利害関係者間で按分し、損害を公平に分担する制度の事をいう。これらの損害は犠牲を免れた荷主、船主、運賃支払者の3者で負担する事となる。これに対し、個々の貨物もしくは本船について単独に発生したものを単独海損(Particular Average)という。[↑]
クレート梱包 = Crate
外から貨物が見えるような梱包方法の一つで、透かし梱包ともいう。ケース梱包とともに、工作機械、機械設備などの重量物の梱包に用いられる。材質としては、木材(Wooden)、スチール等(Steel)があり、書類上ではC/Rと省略することもある。[↑]
燻蒸 = Fumigation
対象物(輸入青果や輸出梱包木材等)を有毒ガス(青酸ガスなど)で充満させた倉庫やコンテナなどの中に一定時間放置し、害虫を駆除すること。[↑]
ケース梱包 = Case
貨物を木箱等に入れる密閉梱包の一つ。工作機械、機械設備などの重量物を梱包する方法として用いられている。材質としては、木材(Wooden)、スチール(Steel)、トライウォール(Tri-Wall、強化ダンボールのこと)等があり、書類作成ではC/Sと省略することもある。[↑]
原産地証明書 = Certificate of Origin
日本では、商工会議所が発行する貨物の原産国を証明した書類。特定国産・特定地域において生産・製造・加工された当該貨物は、輸入関税について特恵関税(一般よりも低い関税)適用が受けられる。[↑]
コーロード = Co-load
混載貨物をコンテナ1本単位にまとめるため、2社以上の輸送業者が協力すること。[↑]
航路管制 = Traffic Control
海上交通安全法で定められた特定航路及び港則法で定められた特定港など、船舶の輻輳する海域では、船舶の航行安全を目的に一定の基準を上回る大きさの船舶に対して、入出港管制が行われている。名古屋港に入港する場合には、伊良湖水道航路(200m以上の船舶)および名古屋港内の東航路、西航路(2万トン以上の船舶)において航路管制が行われており、大型船等定められた船舶は、予め航行予定時間などを海上保安部に届け出て、許可を得なければならない。[↑]
コンサイニー = Consignee
荷受人、受託人。[↑]
コンテナターミナル = Container Terminal
コンテナ船が着岸し、コンテナを船に積み降ろしするための作業及び、一時保管を行う場所で岸壁に隣接して設置されている。[↑]
コントロールド ・ キャリア = Controlled Carrier
米海事法で国営船社のこと。資本・資産のすべて、あるいは一部が直接的、間接的に船籍国の政府または関係機関によって保有・管理されている船社。[↑]
混載 = Consolidation
コンテナ一本を貸し切るには費用対効果の面で不適切と思われる小口貨物を、複数の顧客から集めて一本のコンテナに積み合わせる輸送形態をいう。[↑]
さ
シッピングマーク(荷印) = Shipping Mark
貨物の梱包や容器に表記される印。荷主又は荷受人を表す略語や積地、仕向け地、貨物の番号、原産地等などの情報が記載される場合が多い。[↑]
シャシー = Chassis
コンテナを載せるトラック、鉄道用の台車のことをいう。車軸および車輪懸架、制動など走行に必要な装置をもち、道路輸送の場合は専用のトレーラによって輸送される。コンテナ専用トレーラをシャシーと呼ぶこともある。[↑]
重量建て = Weight Basis
貨物の重量単位で運賃料金を設定すること。[↑]
ショアリング = Shoring
ワイヤー、木材、角材などを使って、貨物がコンテナの中、船倉内で動かないように固定(又は固縛)すること。(関連:「ラッシング(Lashing)」)[↑]
食品等輸入届出書
食品衛生法に基づき、食品、添加物、器具、容器包装、おもちゃを輸入する場合、検疫所に輸入届出を提出する。厚生労働大臣は必要に応じ検査を行い、問題が無ければ合格書を発行する。[↑]
植物検疫(植物防疫) = Plant Quarantine
農業生産の安全の為に植物防疫法では、植物とその容器包装に対し植物検疫を義務付けている。輸入の際には輸出国発行の検査証を検疫所に提出し、検査、確認、認可を受けなければならない。また輸出時には、輸入国が輸出国による検査証明を求めている場合、検査を受け合格しなければならない。[↑]
植物検疫証明書 = Phytosanitary Certificate
輸出国植物検疫機関が発行する検査証明書で、輸出者が輸出に際して取得し、輸入者あてに送付する。検査の結果、植物及びその容器包装に検疫有害動植物が付着していない旨を記載したもので、輸入者はこの証明書を添付して検疫所に植物検疫検査を申請する。[↑]
信用状 = L/C(Letter of Credit)
輸入者の依頼で、銀行が発行する荷為替信用状。船積書類(B/L)の提示、輸出入手形に対して、発行銀行が商品代金の支払いを保証するもの。[↑]
スキッド梱包仕様 = Skid
裸でコンテナに詰められない貨物に対して、貨物の下に角材などでゲタをはかせる様式。貨物を保護するものがないため、コンテナ内の積み付けには十分な配慮が必要。書類上ではS/Dと省略することもある。[↑]
スペース・チャーター = Space Charter
複数の船社が互いに船腹を提供しあって同一航路でサービスを行うこと。また、単に一方的に他社の船腹スペースを借りる場合のも言うことがある。[↑]
スルーB/L = Through Bill Of Lading
通し船荷証券のこと。複数の輸送人や運送手段を利用して、積地から荷渡し地まで単一責任でカバーするB/L。[↑]
税関検査 = Customs Inspection
税関は、申告書類をチェックし、申告書記載の貨物と実際の貨物が同一であるか、税番が正しいかなどを確認するために、必要な場合には検査を行う。税関検査には、現場検査、検査場(改品場)検査、見本検査、全量検査などの方法があり、CY通関(貨物をコンテナに詰めたままの状態で申告すること。)で全量検査の指定を受けた場合には、予期せぬ費用が発生する事になる。[↑]
船籍証明 = Flag Certificate
船会社によって発行される、積載本船の船齢・船籍国などに関する証明書。[↑]
た
他法令
関税関係法以外の法令で、輸出入に関して何らかの規制を持つもの。輸出入申告の際、関税法70条により他法令の許可、承認または条件の具備を税関に証明することが必要となっている。[↑]
タグボート = Tug Boat
大型船を押したり、引いたりして接岸(離岸)などの作業を手伝う全長約20m程度の小型船。小型だが馬力は大きく、大型船と接触して誘導する為、船体の周りに複数のタイヤが付いているのが特徴。また、バージに乗せられた大型プラントなどを外国まで引っ張っていくタグボートもある。[↑]
ダブル・スタック・トレーン = Double Stack Train(DST)
米国鉄道による海上コンテナの輸送方式。コンテナを2段積みにした貨車を通常15~28両編成(1両10FEU積み)で運行する。[↑]
多目的船 = Multi-Purpose Ship
コンテナ以外にも、重量物、長尺物、車などのブレーク・バルク貨物も合わせて積載する機能を持つ船の総称。[↑]
タンクコンテナ = Tank Container
液体貨物の運送に用いられるコンテナ。[↑]
積荷目録 = Cargo Manifest
本船に船積みされている貨物の明細書で、船名、積地、揚地、B/LNO.個数、荷姿、重量、容積などが記載されている。積地で船会社が作成し、揚地の代理店へ渡す。揚地では、これに基づいて揚げ荷の明細を確認し、税関に積荷目録を提出する。LCLの場合は、コンテナにバンニングされている小口貨物の明細となる。輸入申告は積荷目録が税関に提出された後に行われる。[↑]
デバンニング = Devanning
コンテナから貨物を取り出すこと。反対にコンテナ内に貨物を詰め込む作業をバンニング(Vanning)という。(関連:「バンニング」)[↑]
デマレージ(貨物の保管超過料金) = Demurrage
フリータイム内にコンテナや貨物の引き取りがされず、そのままCYやCFSに蔵置された時に発生する保管料のこと。[↑]
動物検疫 = Animal Quarantine
家畜、家禽類、肉、骨、皮を輸入する場合の伝染病国内進入防止措置。輸出国政府機関の検査証明書(動物検疫証明書 = Health Certificate)を添付して検査申請する。合格しないと税関に対する輸入申告が受理されない。[↑]
同盟 = Conference
ある一定の定期航路でそこに配船する複数の船社が安定サービスの供給を目的に、運賃、サービス等について協定を結んだカルテルのこと。[↑]
特恵税率(特恵関税) = Preferential Duty
開発途上の国を原産地とする輸入品に課せられる税率で、無税か一般よりも低い税率を定め、開発途上国の経済振興を支援している。[↑]
ドライコンテナ = Dry Container
一般貨物や固体の貨物を収納する密閉型のコンテナ。[↑]
トランシップ = Transhipment(T/S)
本船が仕向港に直接寄航しないため、他の港にて貨物を積み替え輸送するサービス形態。[↑]
ドラム梱包仕様 = Drum
液体などを輸送する時に用いられる梱包方法の一つ。書類上ではD/Mと省略することもある。材質としては、スチール(Steel)、ファイバー(Fiber)、プラスチック(Plastic)等がある。[↑]
ドレージ = Drayage
コンテナを陸上輸送すること。又は陸上輸送料のことをいう。(同義語:ホーレッジ = Haulage)[↑]
な
は
ハイキューブ・コンテナ = High Cube Container
長さ40フィートの海上コンテナのうち、高さが9 フィート6インチのものを指す。[↑]
バッグ梱包仕様 = Bag
粉末などを輸送する時に用いられる、梱包方法の一つ,素材は紙、ナイロン、布等がある。[↑]
バーゼル条約 = Basel Convention
「有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約」。産業廃棄物等の輸出入を規制した国際条約。[↑]
パッキングリスト(貨物の梱包明細書) = Packing List
パッケージごとに品名、個数、重量、容積 、シッピングマークなどを記載する。数量が少ない場合は、インボイスで兼用し、作成されない事もある。[↑]
バース(荷役を行う港湾施設) = Berth
船舶が着岸し荷役を行う場所のことをいう。岸壁や桟橋がそれに当たる。[↑]
パレット梱包
パレット単位による梱包方法一つで、カートンや小型包装貨物などの集合包装に用いられている。フォークリフトで作業できるため、大きく重い状態でも移動等が容易になる。材質としては、木材(Wooden)、スチール(Steel)、トライウォール(Tri-Wall、強化ダンボールのこと)等がある。書類上ではP/Tと省略することもある。[↑]
バースターム = Berth Term
積み地、揚げ地の船内荷役費を運送人が負担するという取引条件のこと。定期航路ではほとんどこの運賃航路になっている。[↑]
パナマックス
パナマ運河を通行できる最大船型。具体的には船幅が32.3メートル以下の船で、最大6万トン程度の本船のことをいう。パナマ運河の通行を想定しないで建造した本船の場合は、オーバー・パナマックスなどと呼ぶ。[↑]
バンニング = Vanning
コンテナ内に貨物を詰め込む作業のこと。反対にコンテナから貨物を取り出す事をデバンニング(Devanning)という。(関連:「デバンニング」)[↑]
フィーダー = Feeder
本船が直接寄港する幹線(メイン航路)の主要港から、別便で枝分かれした支線のこと。同じ国内であれば内航フィーダー船、日本から、韓国・釜山港などの大きな港に貨物を輸送し、積み替えるのであれば、外航フィーダー船と呼ばれる。[↑]
フォアマン = Foreman
船内荷役を行うステベの総指揮監督者をいう。船会社および本船一等航海士の指示に従い、ストウェージプランを作成し、荷役作業全体を指揮監督する。[↑]
不寄港証明 = Routing Certificate
中近東向けに関し、本船がイスラエルおよびその支援国港には寄港しないという証明書で、船会社によって発行される。[↑]
複合一貫輸送 = Intermodal Transportation
複数の異なった運送手段を組み合わせ、単一の複合運送人が単一の運送契約のもと、最終目的地まで一貫して輸送サービスをする事。[↑]
船荷証券 = B/L(Bill of Lading)
運送人が荷送人との間に於ける運送契約に基づいて、貨物を受け取り、船積みしたことを証明する書類で、荷送人の請求によって運送人が発行する。(1)物品の(海上、複合)受取証、運送契約書(2)貨物の引き渡しに際し必要となる引換証(3)貿易代金決済の為、荷為替を取り組む場合に必要となる、“荷”を表象する有価証券、以上のような正確を持つ。[↑]
フラットラックコンテナ = Flat Rack Container
特殊コンテナのひとつで、ドライコンテナのように密閉されておらず、天井や側壁を持たないコンテナ。一般(通常)コンテナーに収まらないオーバーゲージ貨物等に使用される。[↑]
プラットフォームコンテナ = Platform Container
特殊コンテナのひとつで、重量物を積載するために支柱や側壁を有さず、床板部のみにより構成されるコンテナ。通常のコンテナよりも最大積載重量が大きなものが多い。[↑]
フリータイム(貨物の無料保管期間) = Free Time
揚港又は揚地におけるCYやCFSで、貨物やコンテナが引き取り可能となってから、Demurrage(保管料)の支払いが免除される一定期間のこと。この期間を過ぎるとDemurrageが発生する。[↑]
ブレイクバルク貨物 = Break Bulk Cargo
規格外の長尺貨物や超重量貨物などのコンテナ化出来ない貨物やバラ荷の貨物全般をいう。最近では大型機械などの梱包はされているが、コンテナー詰めされないで在来船・RORO船などで輸送される貨物をさす場合が多い。[↑]
ブロック・トレーン = Brook Train
列車1編成すべての貨物に単一の貨物を積んで輸送する方式をユニット・トレーンというが、これに対して異なった貨物を積んだ貨車を編成して輸送する方法。[↑]
保税運送 = Custom Transit
積地や揚地以外の保税地域で通関する場合に、税関長の承認を得て、外国貨物を保税地域間で輸送すること。[↑]
便宜置籍船
船主がパナマ、リベリア、キプロスというような外国に船籍を移管、登録することをいい、こうした船舶を便宜置籍船と呼ぶ。船籍の受け入れ国にかかわる税金が安価なことなどから先進海運国によって利用されている。[↑]
保税
関税の賦課が保留される状態。[↑]
保税蔵置場
税関長から許可を受けた場所で、外国貨物の積卸し、運搬、または置く事ができる場所。[↑]
保税地域
税関の管理の下、外国貨物の保管、点検、加工、製造、展示などができる場所。[↑]
ま
マニフェスト(積荷目録) = Cargo Manifest
本船に船積みされている貨物の明細書で、船名、積地、揚地、B/L NO. 個数、荷姿、重量、容積などが記載されている。積地で船会社が作成し、揚地の代理店へ渡す。揚地では、これに基づいて揚げ荷の明細を確認し、税関にマニフェストを提出する。LCLの場合は、コンテナにバンニングされている小口貨物の明細となる。輸入申告はマニフェストが税関に提出された後に行われる。[↑]
水先案内人 = Pilot
特定の港の状況を細部に至るまで知り尽くした港(湾)内で船を操船するプロフェッショナル。船舶が港に入港する際、本船に乗り込み、船長に代わって安全に着岸できるよう操船の指示を行う。現在の日本の法律では、水先案内人になる為には大型船の船長経験が必要となる。[↑]
盟外
同盟に所属せずに独自の運貨で定期サービスを行うキャリア。[↑]
元地回収 = Surrender
B/Lの盗難・紛失・配送遅延などの危険を防ぐために、B/L発行地で、B/Lを船会社に返却すること。アジア航路のように航海日数が短い航路ではB/Lより先に船が到着する場合があるので、この方法をとれば荷受人(Consignee)はB/Lの到着を待つことなく、貨物の引き取りができるようになります。但し、L/Cのように、決済にB/Lが必要とされる場合は、この方法は利用できません。[↑]
や
輸出承認書 = E/L(Export License)
輸出貿易管理令に特定されている輸出をする場合には、予め経済産業大臣の承認を受ける必要があり、申請が認められ発給される承認書を輸出承認書という。特定されている輸出とは、同令別表第2に掲げる特定の貨物(国内価格調整物資、過当競争物資、輸出禁止品他)の輸出、特殊貿易(委託加工貿易)による指定された加工原材料の輸出をいう。[↑]
輸出申告書(輸出許可通知書) = E/D(Export Declaration)
貨物を輸出するにあたり、輸出者名、品目、数量、価格等を記載して税関に提出する書類を輸出申告書といい、税関が輸出を許可し、許可印を押して交付されると輸出許可通知書となる。[↑]
輸入申告書(輸入許可通知書) = I/D(Import Declaration)
貨物を輸入するにあたり、輸入者名、品目、数量、価格、関税、消費税などを記載して税関に提出する書類を輸入申告書といい、税関が輸入を許可し、許可印を押して交付されると輸入許可通知書となる。[↑]
容積重量証明書 = CLM(Certificate and List of Measurement and/or Weight)
国土交通省の許可を受けた検量人によって発行される、貨物の容積・重量証明書。船会社の海上運賃算出や船荷証券(B/L)作成などに利用される[↑]
容積建て = Measurement Basis
貨物の容積で運賃料率を設定すること。[↑]
ヨーク・アントワープ・ルール = York-Antwerp Rules
共同海損(G/A)の成立要件や処理基準を定めた国際統一規則。船会社のB/L約款には共同海損に関し、ヨーク・アントワープ・ルールに従う旨が記載されている。[↑]
ら
ラッシング = Lashing
ワイヤーやロープを使って、貨物がコンテの中で動かないように固定(又は固縛)すること。また、航海中の荷崩れ防止のため、ワイヤーやロープを使ってコンテナや貨物を動かないよう本船に固定することもラッシングと呼ぶ。[↑]
冷凍コンテナ = Reefer Container
貨物の性質のよって温度設定ができる。20フィート及び 40フィートHIGH CUBEの種類がある。[↑]
わ
ワシントン条約 = Washington Convention
「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」。絶滅のおそれのある動植物の輸出入取引を規制した国際条約。[↑]
A
Agreement = 協定
同盟と同じく運賃、サービス等について複数の船社がカルテルを行う場(組織)。同盟に比べてカルテル支配力は弱いとされるが、明確に区別する規定はない。[↑]
Air Waybill = 航空運送状
海上運送におけるB/Lに相当する航空運送の基本となる書類。しかし、B/Lとは異なり流通性は無い(NON-NEGOTIABLE)。また、航空利用運送業者や混載業者が自己の名において発行する航空運送状を航空会社の発行するAir Waybillと区別するため、House Air Waybill(HAWB)と呼ぶこともある。[↑]
Alameda Corridor Charge = アラメダコリドーチャージ
アラメダ・コリドーとは、2002年4月15日から官民共同方式により米国で初めて建設、運営されているロスアンゼルス港/ロングビーチ港とロス市内の鉄道ヤードを結ぶ約20マイルの貨物専用鉄道路線のことで、アラメダ・コリドー運輸局が開通までに掛かった費用を回収するため、荷主に課金する料金のこと。毎年10月時点のロス地域の消費者物価指数(CPI)の変動幅(-3%~+3%)に応じ、翌年の1月1日付で料金を調整している。[↑]
ALL WATER = オールウォーター
アメリカ向け輸送で、パナマ運河経由ルートで東海岸(NEW YORK, BOSTON, NORFOLK, MIAMI, SAVANAH等)やメキシコ湾(HOUSTO, NEW ORLEANS等)まで海上で運ぶ方法。コスト面で、MLB(ミニランドブリッジ)サービスより優位性が有る。(関連「MLB(MINI LAND BRIDGE)」)[↑]
AMS(Automated Manifest System) = 自動通関システム
米国の税関が運用する輸入貨物通関システム。船会社、NVOCC、航空会社が接続して輸入貨物情報(積荷目録 など)を送信している。[↑]
A/N(Arrival Notice) = 貨物到着案内書
貨物の運送を引き受けた船会社又はその代理店が、Notify Party(着荷通知先)宛に貨物の到着を通知するための書類。一般的には運賃請求書(Freight Bill)を兼ねることが多い。[↑]
ASEAN(Association of South East Asian Nations) = 東南アジア諸国連合
1967年バンコクにおいて5カ国(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ(これらを原加盟5カ国という))によって設立。その後、ブルネイ、ベトナム、ラオス、ミャンマーと続き、1999年にカンボジアが加盟して地域全体を包含する「ASEAN10」が完成した。当初は、ベトナム戦争や中国の国連加盟などの政治情勢の変化に対して、「平和、自由、中立」を唱うなど政治・安全保障的な側面が強かったが、現在は政治・経済の安定以外に域内の経済成長、社会・文化的発展の促進も目的としている。[↑]
B
BAF(Bunker Adjustment Factor) = 燃料割増料率
欧州、豪州同盟が1973年の第一次オイルショックの際に導入した料金で、船舶用燃料(重油)費の価格変動を運賃に反映させる割増(引)料金のこと。現在は欧州航路、紅海航路、ニュージーランド航路、アフリカ航路、北米航路で導入されている。[↑]
Bag = バッグ梱包仕様
粉末などを輸送する時に用いられる、梱包方法の一つ。[↑]
Bare Boat Charter = 裸用船
船舶傭船(海運会社が船主から船舶を賃貸借すること)形態の一つで、傭船者が船主から船舶の船体及びその属具のみを対象に一定期間賃借する契約。傭船者は自ら船員の配乗、船舶の運航管理を行い、その費用を負担する。傭船形態には、このほかに定期傭船、航海傭船などがある。[↑]
Berth = 船舶が荷役を行う港湾施設
船舶が着岸し荷役を行う場所のことをいう。岸壁や桟橋がそれに当たる。[↑]
Berth Term = バースターム
積み地、揚げ地の船内荷役費を運送人が負担するという取引条件のこと。定期航路ではほとんどこの運賃航路になっている。[↑]
B/L(Bill of Lading) = 船荷証券
運送人が荷送人との間に於ける運送契約に基づいて、貨物を受け取り、船積みしたことを証明する書類で、荷送人の請求によって運送人が発行する。(1)物品の(海上、複合)受取証、運送契約書(2)貨物の引き渡しに際し必要となる引換証(3)貿易代金決済の為、荷為替を取り組む場合に必要となる、“荷”を表象する有価証券、以上3つの性格を持つ。[↑]
Booking = 船腹予約(船積予約)
船会社、航空会社に貨物の運送依頼の予約をすること。通常、ある特定の航路に就航する船舶又は航空機について、ある仕向地までのスペースを確保する意味で用いられる。[↑]
Break Bulk Cargo = ブレイクバルク貨物
規格外の長尺貨物や超重量貨物などのコンテナ化出来ない貨物やバラ荷の貨物全般をいう。最近では大型機械などの梱包はされているが、コンテナー詰めされないで在来船・RORO船などで輸送される貨物をさす場合が多い。[↑]
BP(Before Permit) = 輸入許可前引取
輸入申告後、許可前に貨物を引き取る制度。税額決定等に日時がかかる場合等に、関税額に相当する担保を提供して貨物の引取の承認を受ける輸入申告手続。[↑]
Brook Train = ブロック・トレーン
列車1編成すべての貨物に単一の貨物を積んで輸送する方式をユニット・トレーンというが、これに対して異なった貨物を積んだ貨車を編成して輸送する方法。[↑]
C
CAF(Currency Adjustment Factor) = 通貨変動割増料率
通貨変動による船会社の為替差損益(為替相場の変動によって発生する損益)を補填するための割増(引)料金のこと。YASと同様に、海上運賃が米ドル建てで計算されている為、近年の円高・ドル安傾向に対する船会社の防衛措置として導入されている。[↑]
Carton = カートン梱包仕様
ダンボール箱による梱包方法の一つで、比較的軽量物を梱包するのに、用いられている。書類上ではC/Tと省略することもある。[↑]
Case = ケース梱包仕様
貨物を木箱等に入れる密閉梱包の一つで、工作機械、機械設備などの重量物を梱包するのに、広く用いられている。スチールケースにおいては、近年、諸外国の植物検疫規制強化により、検疫処理の必要がない鋼材を用いたこの梱包方法に注目が集まっている。材質としては、木材(Wooden)、スチール(Steel)、トライウォール(Tri-Wall、強化ダンボールのこと)等がある。書類作成ではC/Sと省略することもある。[↑]
CBR = Commodity Box Rate
品目別にコンテナ1本当たりで設定された運賃体系。[↑]
Certificate of Origin = 原産地証明書
貨物の原産国を証明した書類。日本から輸出する場合は、商工会議所で発給を受ける。輸入の場合は、通常、特恵関税の適用を受ける為に必要な証明書を指し、原産国の税関(国によっては、官公署など他の機関の事もある。)が、その物品の輸出の際に発給する。日本では、UNCTAD(国連貿易開発会議)での合意に基づく国際的に統一された様式“Form A”の原産地証明書以外のものでは、特恵関税の適用は受けられない。[↑]
CFR(Cost and Freight) = 運賃込条件
貿易取引条件の一つ。売り主と買い主の義務はCIFと同じであるが、買い主が海上保険を手配し、保険料も負担する。[↑]
CFS(Container Freight Station) = コンテナターミナル内に設ける上屋
船会社がLCL貨物をコンテナに詰め、或いはコンテナから取り出す作業を行う場所をいう。即ち、輸出の場合は輸出者から貨物を引き受け、それぞれの仕向け地別にコンテナ内に収納し、また、輸入の場合には混載貨物をコンテナから取り出し、輸入者に引き渡す作業が行われる。CFSに搬入される貨物およびCFSで荷渡しされる貨物をCFS貨物と呼ぶ。[↑]
CFS Charge = 混載貨物の取扱費用
LCL貨物をCFSでコンテナ詰めしたり(バンニング)、コンテナから貨物を取り出したり(デバンニング)する時の作業料金のこと。[↑]
CKD = Complete Knock Down
半完成品。自動車の海外現地工場向け部品供給に呼称される場合が多い。[↑]
Chassis = シャシー
コンテナを載せるトラック、鉄道用の台車のことをいう。車軸および車輪懸架、制動など走行に必要な装置をもち、道路輸送の場合は専用のトレーラーによって輸送される。コンテナ専用トレーラーをシャシーと呼ぶこともある。[↑]
CIF(Cost, Freight and Insurance) = 運賃・保険料込条件
貿易取引条件の一つで、貨物代金には到着港までの海上運賃と貨物保険料が含まれている。FOB価格に仕向け地までの貨物の保険料と運賃を加算したものを契約価格とする契約。売り主から買い主への貨物の引き渡しは、FOBと同様に船積み港本船の欄干(ハンドレール)を通過したときに履行されていることに留意。貨物に対する危険負担は、ハンドレール通過時点で売主から買主へ移転する。[↑]
CLM(Certificate and List of Measurement and/or Weight) = 検量証明書
国土交通省の許可を受けた検量人によって発行される、貨物の容積・重量証明書。船会社の海上運賃算出や船荷証券作成などに利用される。[↑]
CLP(Container Load Plan) = コンテナ内積付表
コンテナ内に積載された貨物の明細を記載した書類で、コンテナ1本毎に、FCLの場合は荷主または海貨業者、LCLの場合には船会社CFSオペレータにより作成される。[↑]
Conference = 同盟
ある一定の定期航路でそこに配船する複数の船社が安定サービスの供給を目的に、運賃、サービス等について協定を結んだカルテルのこと。[↑]
Co-load = コーロード
混載貨物をコンテナ1本単位にまとめるため、2社以上の輸送業者が協力すること。[↑]
Commercial Invoice = 商業送り状
品名、数量、価格、契約条件、契約単価などが記載されており、船積みされた貨物の明細を現わすとともに、代金の決済、輸出入申告などもCommercial Invoiceをベースに処理される。貿易取引において最も重要な書類のひとつ。[↑]
Consignee = 荷受人
B/Lに記載された荷受人のこと。B/Lに基づき船卸後、貨物の引き渡しを受ける権利を有する。荷送り人は通常Shipperと呼ぶが ConsignorとB/Lに表現されることがある。[↑]
Consolidation = 混載
コンテナ一本を貸し切るには費用対効果の面で不適切と思われる小口貨物を、複数の顧客から集めて一本のコンテナに仕立てる利用運送業者(Consolidator)の営業形態をいう。[↑]
Crate = クレート梱包仕様
外から貨物が見えるような梱包方法の一つで、透かし梱包ともいう。ケース梱包とともに、工作機械、機械設備などの重量物を梱包するのに、広く用いられてる。材質としては、木材(Wooden)、スチール等(Steel)がある。書類上ではC/Rと省略することもある。[↑]
CSI(Container Security Initiative) = 輸入海上コンテナ貨物のセキュリティ・プログラム
ロバート・ボナー米国関税庁長官(Commissioner)が、2002年1月17日にCenter for Strategic and International Studiesで行った講演の際明らかにされた、輸入海上コンテナ貨物のセキュリティ・プログラム。又、対象港との2国間政府レベルでの協定によるセキュリティ・プログラムでもある。具体的実施方法としては、輸出港を出る段階で近代的機材(エックス線、ガンマ線検査装置)によるコンテナチェックを行い、ローリスク・コンテナとハイリスク・コンテナに分別し、同時に、貨物のマニフェストが、米国側へ送られる。該当コンテナが米国港に到着した時に、既に送られているマニフェストと照合する事で輸送されたローリスク・コンテナは、ファーストレーンに乗せられ迅速な輸入通関が行われる。米国関税庁は、必要があれば外国港への米国税関担当者の派遣も行っている。[↑]
C-TPAT(Customs-Trade Partnership Against Terrorism) = テロ行為防止のための税関産業界提携プログラム
米国関税庁の示すセキュリティ・ガイドラインにより企業(船会社、通関ブローカー、倉庫管理者、輸入者、製造者)が各企業間の貨物に対するセキュリティ強化のためのセキュリティ・プログラムを考案、実施し、関税庁にC-TPATプログラム参加を申請する事で円滑な輸入通関など種々のベネフィットが提供される制度のこと。その参加手続きは、質問状(Supply Chain Security Profile Questionnaire)に基づいて自社のコンプライアンス・プログラムの概略(Profile)を回答するとともに誓約書(Agreement to Voluntarily Participate in Customs-Trade Partnership Against Terrorism)を提出する。関税庁の審査によって参加が認められれば、迅速な輸入通関、低い貨物抜取検査率等のベネフィットが与えられる。C-TPATの基本的目的は、輸入貨物に紛れてテロリスト、武器・爆発物、生物・化学兵器、麻薬などが米国内に流入することを防ぐことである。[↑]
CuPES(Customs Procedure Entry System) = 税関手続申請システム
書面で提出していた申請・届出等を電子化したもの。輸出入申告に必要なインボイスの提出も一部可能となった。[↑]
CY(Container Yard) = コンテナヤード
船会社によって指定された港頭地区の場所であって、輸出の場合には実入りコンテナを引き受け、船積みの為に蔵置し、また、輸入の際には船卸しした実入りコンテナを蔵置し、引き渡す施設。[↑]
D
DDC(Destination Delivery Charge) = コンテナ取扱料金
THCのことを米国ではDDCと呼び、仕向港に到着したコンテナをCYの所定の位置まで運ぶための費用を船会社が荷主に課金する料金のこと。[↑]
DDP(Delivered Duty Paid(…..named place of destination)) = 関税込持込渡(…指定仕向地)
貿易取引条件の一つ(ご参照:インコタームズ)。売り手戸口から買い手側指定仕向地迄の輸送費用、仕向地での輸入通関手続き、関税も含め一切の費用及び危険も売主が負担する契約条件。[↑]
DDU(Delivered Duty Unpaid(…named place of destination)) = 関税抜き持込渡(…指定仕向地)
貿易取引条件の一つ(ご参照:インコタームズ)。売り手戸口から買い手側指定仕向地迄の輸送費用・責任は売り主の負担(仕向地持込渡)だが、輸入通関手続き及び関税については買い主が負担する契約条件。[↑]
Demurrage = 貨物の保管超過料金
船会社がコンテナや貨物の早期引取りを促すために設定している保管料で、Free Timeの期限内にコンテナや貨物の引き取りがされず、そのままCYやCFSに蔵置された時に発生する保管料のこと。[↑]
Detention Charge = コンテナ延滞料金
コンテナをCYから引き取り、Free Timeの期限内にコンテナをCYに返却されなかった場合に発生する料金のこと。[↑]
Devanning = デバンニング
コンテナから貨物を取り出す作業のこと。反対にコンテナ内に貨物を詰め込む作業をVanningという。(関連「Vanning」)[↑]
D/O(Delivery Order) = 荷渡し指図書
船会社が貨物の引き渡しをCYオペレータ、CFSオペレータに指示する書類。貨物の引き渡しは、本来、B/Lと引き換えに行われるべきものであるが、実務上、船会社は荷受人からのB/L提出と引き換えにD/Oを発行交付し、荷受人はこれを提示して貨物の引き渡しを行う。在来船の場合は、D/Oを本船に提出し、貨物の引渡しを受ける。[↑]
D/O FEE = DELIVERY ORDER 発行手数料
Delivery Order Feeの略。荷渡し指図書発行手数料。[↑]
Double Stack Train(DST) = ダブル・スタック・トレーン
米国鉄道による海上コンテナの輸送方式。コンテナを2段積みにした貨車を通常15~28両編成(1両10FEU積み)で運行する。[↑]
D/R(Dock Receipt) = ドックレシート
CYオペレータ、CFSオペレータが発行する貨物受取証。在来船のMate’s Receiptに相当する。通常 B/L Master(原稿)と一体化(One Writing)しているので、海貨業者が作成提出し各オペレータが署名する。[↑]
Draft = 喫水
船の水中に沈んでいる部分の垂直距離。水深よりも喫水が大きいと、船が海底に乗り上げる事になる。また、喫水は海水の濃度によっても変化するので、河口付近等濃度の低い場所では、通常より深くなることがあるので注意が必要となる。[↑]
Drayage = ドレージ
コンテナを陸上輸送すること、又は陸上輸送料のことをいう。(ヨーロッパではHaulageという表現が一般的である。)[↑]
Drum = ドラム梱包仕様
液体などを輸送する時に用いられる梱包方法の一つ。材質としては、スチール(Steel)、ファイバー(Fiber)、プラスチック(Plastic)等がある。書類上ではD/Mと省略することもある。[↑]
Dry Container = ドライコンテナ
一般貨物や固体の貨物を収納する密閉型のコンテナ。[↑]
D/W = Deadweight Tonnage
載貨重量トンとも言い、その船が貨物を積載し得る能力をトン数で表している。[↑]
E
EBS(Emergency Bunker Surcharge) = 緊急燃料割増料金
原油価格の高騰に伴い、船舶燃料費(重油)の高騰に対する措置として導入された割増料金のこと。[↑]
ECHC = Empty Container Handling Charge
「オフドックの空コンテナの取り扱いにかかる諸費用の一部補填」が名目のSurcharge[↑]
E/D(Export Declaration) = 輸出申告書(輸出許可通知書)
貨物を輸出するにあたり、輸出者名、品目、数量、価格等を記載して税関に提出する書類。税関が、輸出を許可し、許可印を押して交付されると輸出許可通知書となる。[↑]
EIR(Equipment Interchange Receipt) = 機器受け渡し証
コンテナ物流の場合、船会社が自社の持ち物であるコンテナを荷主に貸し出し、荷物を詰めて輸出入を行っている。その場合に使用される船会社と荷主(実際にはコンテナ運送業者)間で受渡しされるコンテナの外装状態等を記載した証明書のこと。EIRにはそのコンテナを識別する船名、VOY.NO、コンテナNO等色々な記載事項があり、その中にはダメージを記載する項目もある。[↑]
E/L(Export License) = 輸出承認書
輸出貿易管理令に特定されている輸出をする場合には、予め経済産業大臣の承認を受ける必要があり、申請が認められ発給される承認書を輸出承認書という。特定されている輸出とは、同令別表第2に掲げる特定の貨物(国内価格調整物資、過当競争物資、輸出禁止品他)の輸出、特殊貿易(委託加工貿易)による指定された加工原材料の輸出、特殊決済方法による輸出をいう。[↑]
Endorsement = 裏書
輸出の場合、輸出者がB/Lの裏面にサインすること。この裏書によって譲渡が可能になり、そのB/Lに流通性が出る。B/L ORIGINALが複数部発行された場合にはその内の1枚に裏書されれば残りのB/Lは無効になる[↑]
EPA(Economic Partnership Agreement) = 経済連携協定
特定の2国間又は複数国間で、モノやサービスの貿易の自由化だけではなく、投資や人の行き来、知的財産の保護や経済政策そのものの調和・一体化など幅広い分野での連携を目的とした協定のこと。一般にFTA(自由貿易協定)よりも対象範囲が広い概念。[↑]
ETA(Estimated Time of Arrival) = 本船到着予定日
船の入港(到着)予定日のこと。航空業界でも使用されている。[↑]
ETD(Estimated Time of Departure) = 本船出向予定日
船の出港(出発)予定日のこと。航空業界でも使用されている。[↑]
EU(The European Union) = 欧州連合
2004年5月1日時点での加盟国は以下の25カ国です。現在の加盟国: イギリス、ドイツ、オーストリア、ルクセンブルク、デンマーク、フランス、ポルトガル、ギリシャ、イタリア、スペイン、オランダ、フィンランド、スウェーデン、ベルギー、アイルランド、ポーランド、ハンガリー、チェコ、スロバキア、リトアニア、ラトビア、エストニア、スロベニア、キプロス、マルタ、2007年加盟予定: ルーマニア※トルコも加盟を予定していますが、時期は未定です。※加盟国25カ国の内、フランス・ドイツ・イタリア・オランダ・ベルギー・ルクセンブルク・アイルランド・ギリシャ・スペイン・ポルトガル・フィンランド・オーストリアの12カ国は単一通貨ユーロ(EURO)を導入しています。(2004年5月現在)[↑]
F
FAF(Fuel Adjustment Factor) = 燃料割増料率
アジア関係4同盟、1協定が1999年の燃料油高騰の際に導入した料金で、船舶用燃料(重油)費の価格変動を運賃に反映させる割増(引)料金のこと。現在は、極東航路、東南アジア航路、中近東航路、南米航路で導入されている。[↑]
FAK = Freight All Kinds
貨物の名目を問わず、容積もしくは重量当たりで設定された運賃体系。[↑]
FAZ = Foreign Access Zone
輸入促進地域。港湾や空港がFAZ認定されると、関連施設・運営などに税制上の優遇や公共投資の重点配分を受けられる。FAZ各港(空港)は通常、第三セクター方式で輸入促進事業を進めている。[↑]
FCL貨物(Full Container Load 貨物) = コンテナ単位の貨物
コンテナ1本を単位として運送される大口貨物をいう。これに対し、コンテナ1本に満たない小口貨物をLCL貨物と呼んでいる。[↑]
FCR(Forwarder's Cargo Receipt) = 貨物受取証
運送取扱人(Freight Forwarder)が、貨物の輸送(運送)を海上運送人(NVOCCや船会社)へ取り次ぎ、委託を行うという前提で、貨物を受け取ったことを証明する書類。それに対し、海上運送人が輸送する貨物を受け取り、船積みしたことを証明する書類がB/L。B/Lは当該貨物が船に積み込まれた後で発行されますが、FCRは貨物の受取証であるため、指定倉庫において貨物が運送取扱人によって受け取られたことに対して発行されます。Buyer's Consolidationでは、輸入者が積地側で運送取扱人の倉庫に在庫を持って船積み調整することがあります。この場合、船積みを発行要件とするB/Lでは、輸出者の決済に支障を来すことがある為、FCRを決済の必要書類とするケースが多く見られます。[↑]
Feeder = フィーダー
本船が直接寄港する幹線(メイン航路)の主要港から、別便で枝分かれした支線のこと。同じ国内であれば内航フィーダー船、日本から、韓国・釜山港などの大きな港に貨物を輸送し、積み替えるのであれば、外航フィーダー船と呼ばれる。[↑]
FEU = Forty Foot Equivalent Units
40フィート・コンテナ換算[↑]
Final Destination = 最終仕向地
特殊コンテナのひとつで、ドライコンテナのように密閉されておらず、天井や側壁を持たないコンテナ。[↑]
Flatcar = フラットカー
鉄道台車の一種。コンテナ貨物輸送に供される。[↑]
Flat Rack Container = フラットラックコンテナ
特殊コンテナのひとつで、ドライコンテナのように密閉されておらず、天井や側壁を持たないコンテナ。一般(通常)コンテナーに収まらないオーバーゲージ貨物等に使用される。
FMC = Federal Maritime Commission
連邦邦海事委員会[↑]
FOB(Free on Board) = 本船積込渡し条件
貿易取引条件のひとつで、輸出サイドの本船渡し条件の積み価格のことをいう。受け荷主側が運賃、保険料を支払い、船積み決定権がある。[↑]
Form A = 一般特恵関税制度原産地証明書の様式A
貨物の原産国を証明した原産地証明書の様式のひとつ。輸入の場合、特恵関税の適用を受ける為に必要な証明書で、原産国の税関(国によっては、官公署など他の機関の事もある)がその物品の輸出の際に発給する。[↑]
Free Time = 貨物の無料保管期間
揚港におけるCYやCFSで、貨物やコンテナが引き取り可能となってから、Demurrage(保管料)の支払いが免除される一定期間のこと。この期間を過ぎるとDemurrageが発生する。[↑]
FTA(Free Trade Agreement) = 自由貿易協定
特定の国や地域との間で貿易を活発にするために数量制限や関税撤廃を目的とした協定のこと。貿易に関する国際協定にはWTOがあるが、WTOは多国間の協定のためなかなかまとまりにくい。それに対してFTAは2国(又は地域)間の協定のため、比較的合意に達しやすい。日本は、2002年にシンガポールとの間で初めてFTAを締結(日本シンガポール経済連携協定)して以来、諸外国との間で経済関係の強化を目指して政府間交渉を行っている。因みに、NAFTAとは、North American FTA(米国、カナダ、メキシコの北米自由貿易協定)のことである。[↑]
FTZ(Free Trade Zone)= 自由貿易地域
国の政策によって、禁制品以外の商品を無関税で輸入することを許可された港周辺の指定された地域。商品は同区内において何ら関税を課せられることなく貯蔵、展示,加工しさらに再輸出することができる。これらの輸入商品(或いは其の加工品)は、税関当局の指定する国に対して再輸出される時にのみ関税を課せられる。[↑]
G
G/A(General Average) = 共同海損
本船及びその積荷が火災、座礁などの危険に遭遇した場合、その危険を排除し軽減するために、船長が特に共同の目的のために本船及び積荷の一部を犠牲にした結果生じた損害並びに、本船及び積荷を救うために取った措置により発生した費用の事をいう。これらの損害は犠牲を免れた荷主、船主、運賃支払者の3者で負担する事となる。これに対し、個々の貨物もしくは本船について単独に発生したものを単独海損(Particular Average)という。Gang = ギャング。本船に荷物を積み卸しする作業員の作業班のことをいう。1ギャングは7~24名程度で構成されており、役割分担されている。人数は取扱い貨物及び量によって異なる。[↑]
GRI(General Rate Increase) = 海上運賃一括値上げ
海運同盟が、海上運賃タリフ(tariff)を全品目一律値上げすること。これには、日本荷主協会との事前協議が必要である。[↑]
GSP(Generalized System of Preferences) = 一般特恵関税制度
開発途上国からの輸入貨物に一般よりも低い関税率を適用し、それによる開発途上国の輸出所得の増大、経済発展をはかるための制度。[↑]
H
Health Certificate = 衛生証明書
輸出国動物検疫機関が発行する検査証明書で、輸出者が輸出に際して取得し、輸入者あてに送付する。検査の結果、家畜の伝染性疾病の病原体を伝染・拡散する恐れがないことを証明するためのもので、日本では、輸入者はこの証明書を添付して動物検疫所に検査申請する。[↑]
High Cube Container = ハイキューブコンテナ
長さ40フィートの海上コンテナのうち、高さが9’6”のコンテナのことをいう。[↑]
H.S.CODE(Harmonized code(harmonized Commodity Description and Coding System)) = 国際統一商品分類システム
ハーモナイズド・コード、Harmonized System(HS)ともいう。国際貿易商品の名称及び分類を世界的に統一した6桁の品目表で、関税及び統計等に関して世界の主要国に於いて使用されている。[↑]
I
IA = Independent Action
同盟メンバーが単独に、運賃(あるいはサービス)を設定できる独立行動権のこと。[↑]
IADA = Intra-Asia Discussion Agreement
アジア領域コンテナ協議協定。日本、韓国、台湾、香港、シンガポール、マレーシア、フィリピン、インドネシア、タイの9ヶ国を対象地域として、このアジア領域航路のサービス船社の多くが同盟、盟外を問わず参加して結成された、航路安定化のための意見・情報交換を目的とした協議協定。[↑]
IATA(International Air Transport Association) = 国際航空運送協会
1945年キューバのハバナに於いて、各国定期国際航空会社が結成し、航空運送の安全性、確実性、及び経済性などの向上を目的として創立された団体。その後、各航空会社は世界規模での旅客・貨物輸送のサービス拡張を図るため、全世界主要拠点に於けるパートナーを旅客・貨物代理店として取り扱うようになっていった。1950年にIATA代理店制度が導入され、一定の要件を備える旅客・貨物取扱業者は申請によりIATA代理店として認定されることとなった。[↑]
IC(Import for Consumption) = 直接輸入
本船や保税地域から貨物を直接国内に輸入すること。この場合の直接とはIS(倉入)した貨物やIM(移入)された貨物でないことを指す。[↑]
ICTF = Intermodal Container Transfer Facility
主に北太平洋岸のコンテナ複合輸送接続基地を指していう。[↑]
I/D(Import Declaration) = 輸入申告書(輸入許可通知書)
貨物を輸入するにあたり、輸入者名、品目、数量、価格、関税、消費税などを記載して税関に提出する書類を輸入申告書といい、税関が輸入を許可し、許可印を押して交付されると輸入許可通知書となる。[↑]
IFS(Inland Fuel Surcharge) = 内陸燃料割増料金
米国内陸の鉄道、トラック等の燃料費高騰に対する措置として導入された割増料金のこと。[↑]
I/L(Import License) = 輸入承認書
輸入貨物が輸入貿易管理令の規定により、輸入割当制を受けるべき貨物、輸入公表により特定の原産地または船積み地域からの輸入につき承認を要する貨物、外為令により特殊決済とされている方法により決済される貨物を、所定の機関に申請をして輸入の承認を受ける書類で、輸入通関の際に税関の裏書きを受ける必要がある。[↑]
IMDG CODE(International Maritime Dangerous Goods Code) = 国際海上危険物規則
国連危険物輸送専門委員会による国連勧告を受けたIMO(国際海事機構)が危険物の個品輸送に関して定めた規則で、危険物の定義、容器の基本基準要件、試験規定及び運送基準などが定められており、危険物海上運送のバイブルとして利用されている。わが国では、同規則を全面的に批准した危険物船舶運送及び貯蔵規則が制定されている。[↑]
IMO(International Maritime Organization) = 国際海事機関
国際貿易に従事する船舶の技術・安全運行・危険品輸送・海洋汚染防止などにかかる規則等を各国政府に勧告する国際機関。世界の150カ国以上が加盟している。SOLAS条約やFAL条約などもこの機関で審議され提案されている。[↑]
Inland Depot = インランド・デポ
コンテナの内陸輸送ルートの接続・集配地点に位置するターミナル。内陸の港、もしくは貨物集配所と言える。[↑]
Incoterms(International Commercial Terms) = インコタームズ
インコタームズは、正式には、"International Rules for the Interpretations of Trade Terms" 即ち、”(国際商業会議所(ICC)が制定した)貿易取引条件の解釈に関する国際規則”のこと。インコタームズは、国際貿易取引における売り主/買い主間の様々なトラブル(費用の負担、事故発生時の責任など)を回避するための、標準的な取引条件と、その条件の意味・解釈を定めている。最新版は「Incoterms2000(年版)」であるが、 今なお実務上では1990年版、及びそれ以前からの伝統的取引条件である、FOB、C&F、CIFが圧倒的に使われている。なお、正式に2000年版に準拠する場合は関係書類に「Incoterms2000 FOB Nagoya」などと記載されていなければならない。(詳しくは「インコタームズ解説」へ)[↑]
Interports = インターポート
日本では極東・東南アジア領域諸港、もしくは近海を指す。[↑]
Invoice = 送り状
Commercial Invoice(商業送り状)とOfficial Invoice(公用送り状)とがあり、単にInvoiceという場合には一般的にCommercial Invoiceを指す。品名、数量、価格、契約条件、契約単価などが記載されており、船積みされた貨物の明細を現わすとともに、代金の決済、輸出入申告などもInvoiceをベースに処理される。貿易取引上最も重要な書類のひとつ。[↑]
IPI(INTERIOR POINT INTERMODAL)別称(MICRO BRIDGE)
アジア地域から米国・カナダ西岸港まで海上輸送し、そこから鉄道/トレーラー/バージ(船)等で内陸地点まで輸送すること。(類似語:「RIPI(REVERSE INTERIOR POINT INTERMODAL)」がある。[↑]
IQ(Import Quota) = 輸入割当制
わが国の経済状況によって、ある特定の輸入貨物の数量制限を実施する必要がある場合、貨物の数量または金額を輸入者または需要者などに割り当てる制度のことをいう。[↑]
IS(Import for Storage) = 倉入
税関長の承認を受けて貨物を保税蔵置場に入れること。[↑]
ISO(International Organization for Standardization) = 国際標準化機構
物資及びサービスの国際的交換を容易にし、知的、科学的、技術的及び経済的活動の分野に於ける各国相互間の協力を助長し、国際標準化の促進を図るために1947年に設立された国際機構。コンテナに関わる分野では、1961年にフレートコンテナ専門委員会が結成され、国際流通に役立つコンテナ国際標準規格の制定に大きく貢献している。[↑]
ISPS Charge(International Ship and Port Facility Security Code Charge) = 港湾施設援助金
SOLAS条約によって定められたISPS Codeの発効に伴い、船会社及びターミナルは、ISPS Codeに適応・遵守することが義務付けられ、それに伴い発生した諸費用(フェンスの増設・ビデオカメラ設置・本船での保安管理者の配備等)の一部を荷主に課金する料金のこと。この料金は、船会社側に発生するコストに関わる部分(ISPS Charge)と、各港のターミナル業者から請求される部分(Terminal Security Charge)とから成る。[↑]
ISPS Code(International Ship and Port Facility Security Code) = ISPSコード
2001年9月の米国同時多発テロ事件を契機としてアメリカが提唱し、SOLAS条約の改定に伴い、2004年7月1日に発効された国際規則のひとつ。各国の政府、海運・港湾が協力し合い、船舶及び港湾施設の保安強化を目的としている。[↑]
IT(INBOND TRANSPORT)
外貨運送のこと。使用するにはIT NO.が必要。IT NO.を貰って許可を得る。[↑]
J
JASTPRO(Japan Association for Simplification of international Trade Procedures) = (財)日本貿易手続簡易化協会
貿易に関する書式(B/Lフォームなど)の標準化や貿易手続きの簡素化、貿易書類の電子データ交換(EDIFACTなど)について調査・研究・普及を行っている団体。特にここが制定・管理している「日本輸出入者標準コード(JASTPROコード)」は NACCS や貿易関係のシステムで荷主コードとして使われている。[↑]
JIFFA = Japan International Freight Forwarders Association
社団法人日本インターナショナルフレイトフォワーダーズ協会。[↑]
K
L
Lashing = ラッシング
ワイヤーやロープを使って、貨物がコンテの中で動かないように固定(又は固縛)すること。また、航海中の荷崩れ防止のため、ワイヤーやロープを使ってコンテナや貨物を動かないよう本船に固定することもラッシングと呼ぶ。[↑]
L/C(Letter of Credit) = 信用状
輸入者の依頼で、銀行が発行する荷為替信用状の事で、船積書類の提示、輸出入手形に対して、発行銀行が商品代金の支払いを保証する。[↑]
LCL貨物(Less than Container Load 貨物) = コンテナ一本に満たない小口貨物
コンテナ一本分に満たない小口貨物をいう。[↑]
L/G(Letter of Guarantee) = 保証状
一般的には、輸入において、ORIGINAL B/Lが未着で貨物の引き取りが出来ない場合に、B/Lの代わりに船社に差し入れる保証状のことを指すことが多い。通常は銀行が連帯保証人になった “BANK L/G” を差し入れる。[↑]
M
Marine Insurance Policy = 海上保険証券
海上貨物保険契約の成立とその内容を証する為に保険者がその契約内容を記載し、保険契約者に交付する証券のことをいう。[↑]
Measurement Basis = 容積建て
貨物の容積で運賃料率を設定すること。[↑]
MLB(MINI LAND BRIDGE)
アメリカを横断する鉄道を利用して東海岸(NEW YORK, BOSTON, NORFOLK, MIAMI, SAVANAH等)やメキシコ湾(HOUSTO, NEW ORLEANS等)まで運ぶ方法。輸送のスピード面で、ALL WATER(パナマ運河経由ルート)サービスより優位性が有る。(関連「ALL WATER」)[↑]
Multi-Purpose Ship = 多目的船
コンテナ以外にも、重量物、長尺物、車などのブレーク・バルク貨物も合わせて積載する機能を持つ船の総称。[↑]
N
Naccs(Nippon Automated Cargo Clearance System) = 通関情報処理システム
輸出入貨物の通関関連業務の迅速化、効率化を目指した官民一体のシステム。[↑]
NCB(Nagoya Container Berth) = 名古屋コンテナ埠頭
1970年に名古屋港管理組合と邦船6社(現在は3社)の共同出資により、コンテナ埠頭の建設、管理運営を行う目的で、名古屋コンテナ埠頭(株)が設立された。1972年に供用が開始され、現在では250~350mの3バースを有し、主要コンソーシアムのコンテナ船が寄港している。[↑]
Notify Party = 着荷通知先
B/Lに記載されている項目で、揚げ地おける貨物の到着通知先のこと。[↑]
NVOCC(Non Vessel Operating Common Carrier) = 非船舶運航業者
本船などの運送手段を持たずに、実運送人のサービスを使って輸送する利用運送業者。[↑]
O
Off Dock = オフ ・ ドック
湾頭地域から離れた位置に配置される “内陸港” のこと。貨物の集配機能を有し、通関なども同時に行われるのが通例。[↑]
OLT((Bonded)Overland Transport) = 保税陸上運送
日本国内の保税運送の一種で、外国貨物を指定保税地域から指定保税地域まで陸上運送することをいう。[↑]
On Deck = 甲板積み
本船の船艙以外の甲板上を指す。在来線では船艙内(Under Deck)に比べ、貨物が損傷を受ける危険度が高いため海上貨物保険では甲板積は危険変動に相当し、基本的にはてん補されない。また、船会社は荷主と甲板積みに関して事前の合意があり、且つB/L面上にその旨の記載がない限り、運送契約違反を問われる。しかし、コンテナ船の場合は、貨物がコンテナ船に詰められているため、甲板上に積載されたからといって契約違反とはならないと解されている。[↑]
Open Top Container = オープントップコンテナ
特殊コンテナのひとつで、天井部が取り外し式の梁とキャンバスで構成されているコンテナ。[↑]
P
Packing List = 貨物の梱包明細書
パッケージごとに品名、個数、重量、Shipping Markなどを記載する。数量が少ない場合は、Invoiceで兼用し、作成されない事もある。[↑]
Pallet = パレット梱包仕様
パレット単位による梱包方法一つで、カートンや小型包装貨物などの集合包装に用いられている。フォークリフトで作業できるため、大きく重い状態でも移動等が容易になる。材質としては、木材(Wooden)、スチール(Steel)、トライウォール(Tri-Wall、強化ダンボールのこと)等がある。書類上ではP/Tと省略することもある。[↑]
PCS(Port Congestion Surcharge) = 船混み割増料金
特定の港が荷役中の船で混み合う(船混み)と、滞船が長期化し、それにより発生する割増料金(料率)のこと。[↑]
Phytosanitary Certificate = 植物検疫証明書
輸出国植物検疫機関が発行する検査証明書で、輸出者が輸出に際して取得し、輸入者あてに送付する。検査の結果、植物及びその容器包装に検疫有害動植物が付着していない旨を記載したもので、輸入者はこの証明書を添付して植物検疫所に植物検疫検査を申請する。[↑]
Pilot = 水先案内人
特定の港の状況を細部に至るまで知り尽くした港(湾)内で船を操船するプロフェッショナル。船舶が港に入港する際、本船に乗り込み、船長に代わって安全に着岸できるよう操船の指示を行う。現在の日本の法律では、水先案内人(パイロット)になる為には大型船の船長経験が必要となる。[↑]
Place of Delivery = 荷渡地
B/Lに記載されている項目で、貨物の引渡し地のこと。船会社の輸送責任はここに記載される場所までとなる。[↑]
Place of Receipt = 荷受地
B/Lに記載されている項目で、貨物の受け取り地のこと。、ここに記載されている場所から輸送責任がスタートする。[↑]
Platform Container = プラットフォームコンテナ
特殊コンテナのひとつで、重量物を積載するために支柱や側壁を有さず、床板部のみにより構成されるコンテナ。通常のコンテナよりも最大積載重量が大きなものが多い。[↑]
PNW = Pacific Northwest
北太平洋岸北部地域。オレゴン州以北の諸港を指し、Portland、Tacoma、Seattle、Vancouver B.C. などが主要港。[↑]
Port of Discharge = 揚地港
B/Lに記載されている項目で、貨物の揚港のこと。[↑]
Port of Loading = 積地港
B/Lに記載されている項目で、貨物の積港のこと。[↑]
PSS(Peak Season Surcharge) = ピーク・シーズン割増料金
アジア出しクリスマスシーズンの貨物急増に対する措置として導入された割増料金のこと。仕向国によっては、この料金の摘要期間が延長される場合もある。[↑]
PSW = Pacific Southwest
北太平洋岸南部地域。カリフォルニア州諸港で、Long Beach、Los Angeles、San Francisco、Oakland などが主要港。[↑]
Q
R
Reefer Container = 冷凍コンテナ
貨物の性質のよって温度設定ができる。20フィート及び 40フィートHIGH CUBEの種類がある。[↑]
RIPI(REVERSE INTERIOR POINT INTERMODAL)
リバース・インテリア・ポイント・インターモーダル米国海岸 or ガルフ港を経由し内陸に入る逆回りルート。[↑]
RO/RO 船(Roll On/Roll Off船) = ロールオン/ロールオフ船
本船荷役の際に、本船に備え付けられたクレーンや陸上の荷役機器を用いず、トラックやトレーラーが本船の側面や船尾にあるランプウエー(舷門)から自走で出入りして作業を行うことができる船のこと。[↑]
RR(Rate Restoration) = 運賃修復
市場における実勢の海上運賃が海上運賃タリフ(tariff)を下回った場合、実勢レートを引き上げ、本来適用されるべきTariffに近づけると言う意味と、以前のLevelから下がってしまった実勢レートを元のLevelに引き上げると言う意味の両方で使用されている。[↑]
S
S/A(Shipping Advice) = 船積案内書
貨物の船積み完了後、荷送人(輸出者)が荷受人(輸入者)に対して発行する書類の一つで、注文番号、品名、数量、金額、船名、出港日、B/L NO、など、船積みの明細が書かれている。[↑]
SC = Service Contract
船社(同盟もしくは盟外船)に一定量の貨物を保証する特定荷主に対し、一定期間、船社が割安運賃/サービスを提供する双務契約。[↑]
SCM = Supply Chain Management
マーケティング/生産/物流といった業務をチェ-ンのようにつなげてマネジメントする経営概念。需給予測から生産/物流計画まで綿密にたて、原材料の調達、生産、保管、輸送、調達をトータルに情報管理する。[↑]
Shed = 上屋
主に港頭だ、一時的に貨物を蔵置するための施設。在来船の輸出入貨物を搬入し、通関、保管を行う。[↑]
Shipper = 荷送人
荷送人又は荷主のことを指し、Consignor ともいう。運送人と運送契約を締結する当事者。[↑]
Shipping Mark = 荷印
貨物の梱包や容器に表記されているもので、荷主又は荷受人を表す略語や積地、仕向け地、貨物の番号、原産地等などの情報が記載されていることが多い。[↑]
Shoring = ショアリング
木材や角材などを使って、貨物がコンテナの中で動かないように固定(又は固縛)すること。[↑]
Skid = スキッド梱包仕様
裸でコンテナに詰められない貨物に対して、用いられる梱包方法の一つで、貨物の下に角材などでゲタをはかせる様式。貨物を保護するものがないため、コンテナ内の積み付けには十分な配慮が必要。書類上ではS/Dと省略することもある。[↑]
SLB = Siberia Land Bridge
CISのシベリア大陸横断鉄道を利用して、極東側と欧州、中東とを結ぶ複合一貫輸送。[↑]
SOLAS条約(The International Convention for the Safety of Life at Sea) = 「国際海上人命安全条約」
元々はタイタニック号の海難事故を契機に船舶の安全性確保のための規則(救命艇や無線装置の装備など)を定めた条約であるが、2001年米国同時多発テロを契機に2002年に改正が行われ、テロ対策として港湾関連施設(港頭地区の倉庫など)についても侵入防止などの保安対策を強化することが義務付けられた。[↑]
Space Charter = スペース・チャーター
複数の船社が互いに船腹を提供しあって同一航路でサービスを行うこと。個別配船に比べ、投入船腹の割りに多くの配船便数を得られるメリットがある。また、単に一方的に他社の船腹スペースを借りる場合のも言うことがある。[↑]
T
Tank Container = タンクコンテナ
液体貨物の運送に用いられるコンテナ。[↑]
TEU(Twenty Foot Equivalent Unit) = 20フィートコンテナ換算
コンテナ本数を20フィートコンテナに換算した場合の単位のこと。20フィートコンテナ1本は1TEU、40フィートコンテナ1本は2TEUとなる。[↑]
THC(Terminal Handling Charge) = コンテナ取扱料金
コンテナターミナル内で発生するコンテナの取り扱い費用の一部を船会社が荷主に課金する料金のこと。積港と揚港の両方で発生する。[↑]
Through Bill Of Lading = スルーB/L
通し船荷証券のこと。複数の輸送人や運送手段を利用して、積地から揚地まで単一責任でカバーするB/L。[↑]
Transhipment(T/S) = トランシップ
本船が直接寄航する港から他の港に貨物を積み替え輸送するサービス形態。[↑]
Transit Time = トランジット・タイム
船積み地から特定の仕向け港/地点までの輸送所要日数(時間)。[↑]
TSA = Transpacific Stabilization Agreement
太平洋航路安定化協会。太平洋航路の同盟・盟外12社が参加、同盟・盟外のワクを越えて航路運営の安定化を図っている協定。[↑]
Tug Boat = タグボート
大型船を押したり、引いたりして接岸(離岸)などの作業を手伝う全長約20m程度の小型船。小型だが馬力は大きく、大型船と接触して誘導する為、船体の周りに複数のタイヤが付いているのが特徴。また、大型プラントなどを外国まで引っ張っていくタグボートもある。[↑]
U
Under Deck = 艙内積み
船の積み付け場所で、甲板下の船艙内を指す。[↑]
UN NO.(United Nations Number) = 国連番号
国連勧告の危険物リストに示されている4桁の番号をいう。国連番号は、危険物を識別するための重要な認識番号で、 同リストに示されている危険物の品名(Proper Shipping Name)と共に、IMDG CODE や危険物船舶運送及び貯蔵規則その他危険物の運送に関わる規則の中で広く利用されている。[↑]
V
Vanning = バンニング
コンテナ内に貨物を詰め込む作業のこと。反対にコンテナから貨物を取り出すことをDevanningという。(関連「Devanning」)[↑]
W
Weight Basis = 重量建て
貨物の重量単位で運賃料金を設定すること。[↑]
Waybill = 貨物運送状
B/Lのように有価証券の性格を有しない運送状。B/Lの紛失、盗難などの事故を解消する方策として考案されたもの。[↑]
Way-ports = ウエーポート
主体とする航路の両端の地域でなく、その途中に存在する港。ウエーポートサービスとはこうした途中寄航サービスのこと。[↑]
X
XD(X(Cross)Docking) = クロス・ドッキング
物流センター業務において、複数の仕入先からの入庫貨物を在庫させる事なく、複数の配送先に交差・振り分け出荷する手法。多くの仕入先がそれぞれの出荷先に個別配送していれば、荷受けの手間やトラックの台数も多くなり、必要な時に入荷することも難しくなる。これらの課題を解決するため、複数の仕入先からの種々の貨物を物流センターにて出荷先毎に取りまとめて集約配送する手法が考え出された。これがクロスドッキングである。この方式の実現のためには、メーカーへの発注やその入庫予定、出荷先からの配送オーダーが正確に把握・マッチングできるシステムや、貨物の仕分け管理など高度な業務遂行機能が必要になる。[↑]
Y
YAS(Yen Appreciation Surcharge) = 円高損失補填料金
アジア関係同盟 ・協定がCAFに替えて導入した料金で、急激な円高による損失を補填するための割増料金のこと。指定された期間の平均為替相場が1ドル(US$)120円を超えた円高になった場合に課金される。[↑]
York-Antwerp Rules = ヨーク・アントワープ・ルール
共同海損の成立要件や処理基準を定めた国際統一規則。船会社のB/L約款には共同海損に関し、ヨーク・アントワープ・ルールに従う旨が記載されている。[↑]